-----裕樹side-----


────ドサ。

俺は、鈴香の部屋に入り、
ふかふかのベッドに沙奈を寝かした。


俺が、ベッドに苦しそうに
寝ている鈴香のおでこに手を当てると、

にこぉと、とても気持ち良さそうに
微笑んだ。

「ったく……。なんで
寝てる時までも可愛いんだよっ…。」

俺は、小さい声でそう言って、
鈴香のおでこにキスをして、
部屋を出て行った………。