リビングに入ると、僕が買い置きしていた

「シェフが選ぶ高級パスタの素」

の箱が転がっていた。

彼女は僕に「お帰りなさい」と言って、

「これを食べたら、いつものバーに飲みに行きましょう」

と言った。

まあ、そんな女だ。