そして、僕はこの棒が哀しかった。

本来の目的を果たさず、初老を迎えようとしている男の背中を掻く為だけの存在になってしまったこの棒が。

僕がそうさせたんだ。

永遠にパスタをゆでる時に使う事は出来ない。