枢伊織が私を引っぱってくれたことで、
解放された。



というかお母さん?こんなに若いのに。





16歳の息子がいるってことは少なくても
30代。でもそんなふうには全然見えない。



まあ、こんだけ力があるのにはびっくりだ
けど。




「葵行くぞ」



私の腕を掴んでさっさと階段を上ってしま
う。



「あ、ちょっと待って!」



「後でお菓子とジュース持って行くわね~」



お母様の声を聞きながら、転ばないように
必死に階段を上る。