そうは思ってもドンドン時間は過ぎやが って、ついに昼休み。 「伊織行くぞ!」 気持ち悪ほどハイテンションな恭祐に連 行されてきたのは葵にキスをした空き教 室。 俺たちが授業をサボるのによく使ってる。 元は生徒会室だったらしいけど。ぼろかっ たから改造した。 人通りがほとんどない旧校舎のほうだから 見つかることもないし。 「―――おいっ!伊織聞いてんのか!?」 「うるせぇ!」