"嫌よ嫌よも好きのうち"


昔の人は良くこんな言葉を考えたなって思う。



私は最初伊織の事が大っ嫌いだった。

胡散臭いし、変態だし、嘘つきな上に俺様で遊び人とか最悪。



でもその"大嫌い"はいつの間にか"大好き"に変わっていて。


いつの間にか頭の中は伊織でいっぱい。



伊織の言葉、動作、表情。その全てに翻弄されて。

一つ一つに胸が高鳴る。



恋は楽しくて輝けることばかりじゃない。

ときには息も出来ないくらい苦しくなって悲しいときもある。



"恋のほろ苦さ"

それを経験してより大きな愛を育てることが出来るんだ。