首を小さく縦に振った。



そのまま伊織にもたれかかる。

頭を撫でてくれる伊織の手が心地よい。



「じゃあ、行くか」

「え、どこに?きゃっ」



あろう事か伊織が私を抱えて歩き出した。

…お姫さまだっこで。



「ちょっと伊織おろしてよ…!」

「ヤダ」

「ヤダじゃ無いわよ!!」


恥ずかしいじゃない!なんでいきなり。



「ほら、ちゃんと掴んでないと落ちるぞ?」

「っ」

「よしよし」