やっぱり美桜には感謝してもしきれないや。 「美桜。私言ってくる」 「うん。行ってらっしゃい!」 勢いよく屋上を飛び出す。 伊織は多分あそこにいる。確信を持って歩き出す。 伊織へ想いを伝える覚悟を持って伊織の元へ向かった。 ―――――――――――― ―――――――― ―――― 「はぁはぁ…」 教室から旧校舎までは結構遠い。 そこを全力疾走で来たら息が切れても当然よね? 優等生として褒められたことではないけど。