「「「キャアー!!」」」 「「「伊織ぃ!!!」」」 体育館をむわっとした熱気が包み込む。 辺りには黄色い悲鳴が渦巻き、誰もが目 をハートにして壇上を見つめた。 私以外の女子と一部の男子が。 もちろん隣に座る我が親友も例外ではない。 「伊織様~!!!」 芸能人のコンサートかって言うぐらいの熱気。 でもいまは紛れもなく入学式なんですけど。