「嘘つけ。どうせ学校まで戻れば帰れるからとか思ってるんだろうけど。すっげー遠回りだぜ?その道」 「っ…。とにかくいらないから」 なんでこんなに言い当てて来るのよ! 全部見透かされてるみたいでむかつく。 「放しなさいよ!」 「じゃあ、キスしろよ。お前から」 トン。 妖艶な笑みを浮かべて私を壁に押しつけた。 手は握られたまま。反対の手が私の顔の横にある。 これで何人の女を堕としてきたのだろう。 さすが遊び人だ。