驚いて右手を見ると、枢伊織の手に握ら
れていた。
しかも指を絡め合う恋人つなぎ。
「ちょっと!なに手繋いでるのよ?」
「だって、お前こうでもしなきゃ逃げるだろ。絶対に逃げないって言い切れるなら放してやってもいいけど?」
逃げようとしてただけに、言い当てられてむかつく。
いつでも上から目線だし。
「あんたには関係ないでしょ。別に送ってくれなくていいから」
「そう言うわけにもいかねぇんだよな。お前帰り方わかんねぇだろ」
「……わかるわ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…