ケータイを取り出して、急いで連絡する。

そういえばあたし、太田君の連絡先さえ知らないわ。

何コール目かしら?

やっと富岡は電話に出てきた。

“もしもし…”

「富岡!今すぐ太田君の号室教えて!」

“あーはいはい。たしか、1401号室ですよ”

「分かったわ!ありがとう富岡」

“どういたしましてー。お礼もちゃんと下さいね”

「分かってる!」

ブチっと通話を無理やり終わらせる。