あたしは握り拳を必死に隠す。

お願い…あたしの嘘に気付いて欲しいの。

あたしの嘘を見破って欲しいの。

強がってばかりのあたしを…本当のあたしを…見て欲しいの。

あたしが太田君の事を好きだって気付いて欲しいのっ…!

握り締めた手に爪が食い込む。

お願い…届いて!

あたしの祈りを込めて…。