急いで支度して、朝食を口に突っ込んで学校へ向かう。

別に遅刻しそうな訳じゃないわ。

寧ろ余裕なの。

「でも、捜さないと!」

「誰を?」

「決まってるでしょ!?太田君よ!」

「え、僕?」

「そうよ!って、ん?」

何で会話が続いてるのかしら…。

恐る恐る振り向くとそこには太田君が歩いていた。

「おはよう。会長」

「おはよう…」

「会長、走るの速すぎだよ…。あー疲れた」

確かにあたしは速いけど、何でいるの?