目が覚めると窓の外は夕日で赤く染まっていた。

「遅いなぁ…」

「どうしたぁ?太田ぁ」

「うわっ!?って安藤先生?」

後ろから顔を出してきたのは、お世話になっている安藤先生。

「この前は資料ありがとうございました」

「いいよぉ。それより…お前どうしたんだ?」

急に変な喋り方を止めた時は安藤先生が真面目な話をする時の癖。

「髪…切ったんです。似合いますかね?」

「ああ、似合ってるが…。大丈夫なのか?顔出して」

やっぱりその事か。

「大丈夫です。好きな人の隣を歩く為なんで」