それと同時に振り返った母さん。 5日前、父さんを送り出したときの笑顔をしていた。 大粒の涙を溜めて・・・・・・。 俺は、部屋の中にいる黒い服を着たいろんな人達を、気にすることもなく真っ直ぐ走った。 『父さんっ!父さんっ!』 俺は、耐えられるわけもなく涙が流れた。 『父さんっ!起きてよ!』 俺は、父さんを揺さぶった。 父さんは、白い服を着て顔には布をのせていた。 でも、わずかながら血の臭いと、見えた傷跡。