それから、5日後のことだった。


その日の夜は、外が騒がしくてなかなか寝付けなかった。


『大和、起きて』


母さんに起こされたけど、なぜか空気が違う。


それに、家のなかには他の人もいるみたいだ。


『・・・・・・こっち、来てくれる?』


母さんは、俺に背中を向けて言った。


まだ、一度も俺に顔を見せない母さんに疑問を感じながら、俺は母さんに着いていった。


『ねえ母さん。どうしたの?』


俺は聞いたけど、それは聞かないでもすぐにわかることだった。


母さんは、仏間に着くと止まった。


嫌な予感がした・・・・・・背筋に汗が流れる。


そして、その扉を開けたとき、嫌な予感が当たった。


『お父さん・・・・・・帰って・・・きたよ』