『ねえねえ、大和。さっきお父さんとなに話してたの?』


母さんが興味津々に聞いてきた。


『実はね~僕、『大和!それは秘密だ』えー?秘密?』


俺が答えようとすると、父さんに遮られた。


父さんがニッコリ笑ったから、俺も


『わかった!じゃあ、もしそうなったら真っ先に母さんに伝えるね!』


って、笑った。


温かかった・・・・・・その、ただ三人でいるだけの空気が。


家族の輪が、笑顔が・・・・・・。


『父さん、いってらっしゃーい!』


『今度もご馳走作って待ってるからね』


一日は、すぐに過ぎて父さんは、また仕事へ行ってしまった。