「藤川くん、藤川くん!!」


放課後、俺が帰ろうとした時、いつもより楽しそうな顔で美桜が走ってきた。

やっぱり美桜は可愛いな!



「ははっ、
そんなに走ってどうした?」

「藤川くんには先に報告したいって思って」


白い頬をピンク色に染めて、上目遣いで俺を見る。



「えっとね、お付き合いすることになりました」


そう言ってピースサインをしてみせた。





へーそっか、よかったじゃん。

もともと時間の問題だったし。