「藤川くん、どんな格好で行けばいいかな?」
「何でも大丈夫だよ」
美桜なら何でも似合うから・・・
俺だったらどんな格好でも、美桜がとなりにいてくれればそれでいいんだ。
もうこの時には俺の気持ちは、美桜へと一直線。
じゃあ、どうして美桜の恋、応援しているかって?
仕方ねーじゃん。
嬉しそうにアイツのこと話す美桜に、「好きです」なんて言えるわけがない。
まぁ、勇気がないってのもあるけど・・。
笑う美桜の顔をずっと見ていたんだ。
やっと美桜のとなりにいれる方法が分かったから。
『友達』っていう距離でも俺には十分だ。