薔薇女子と俺は同じクラスだった。

彼女の名前は平野 美桜。



クラスの中でも美桜を可愛いっていう男はたくさんいた。



「やっぱ一番は平野じゃね?」

「確かに〜
可愛いんだけど、ときどきこうグッとくる綺麗さがあるっていうか・・・」



美桜の魅力は俺が一番最初に気付いたんだ
・・なんて思ったりしていた。


それに美桜は俺を見ている
・・・なんて勘違いもいいところ。


美桜の視線の先にいるのは、俺の友達。

顔も(それなりに)良くて、スポーツ万能、成績優秀。


俺が勝てるものは・・身長だけ。

いや、顔もイケるんじゃ・・無理か。


だって美桜の目にはアイツしか映っていないから。