美桜が笑顔で・・ 久しぶりに見る笑顔で僕を見ていた。 山盛りになった草、 美桜の手は泥だらけ。 百合子が生きている頃は、たくさんの花に囲まれていたのに今は荒れてしまった庭で草むしりをしていた。 一生懸命、僕から見ればまだまだ小さい手で頑張っている。 また少し大人への階段を上り始めているように感じた。 「だからさ花、植えようと思って! お母さんが生きてた頃みたいに」