「20歳までしか生きられないって言われてて・・・

でももしそれ以上、生きられるなら、後悔のないように行きたいなって。

あたしの意志で生きてみたかった」


我慢しきれず、涙が白い肌を滑り落ちた。





「だから亮ちゃんと普通の女の子として恋をしたかった」



僕は百合子を抱きしめた。

声をあげて僕の腕の中で泣いた。


百合子の涙が体が冷たくて、少しでもあっためてあげたくて力強く抱きしめた。





「僕は百合子が変わり者でも普通の女の子でも、恋をするよ・・

好きだ・・」


やっと百合子は僕の好きな笑顔になった。