「いらっしゃいませ・・ 今日はどんな花を?」 薔薇の香りに乗って懐かしいあの声が聞こえてきた。 薔薇から店員さんの方は視線を移す。 口元にえくぼの見える笑顔であたしを見ていた。 「そうだな、やっぱり薔薇を・・・薔薇を一本下さい」 【End】