「い、今なんと言った・・?」 「言葉通りですよ、社長」 朝、俺はまだ誰も社員がいない会社で親父と会っていた。 菜花が死んで1ヶ月、それからずっと準備を進めていた。 「お前はそれが、どういう意味なのか分かっているのか!?」 「分かっていますよ、 三輪家を捨てる覚悟はできています。 俺は菜花とこれからも生きていく」 そう言って笑って俺は会社に背を向けた。 肩の荷が下りたようで足取りは軽かった。