口数の少ない王子様だけど、お姫様が笑うと王子様は笑顔を返してくれました。 いつか王子様も好きになってくれるようにと、 笑顔を絶やさないでいようと決めました。 ううん・・ 本当は王子様がそばにいてくれるから笑顔でいられるのです。 菜花はそこで一息ついた。 すぐに俺と菜花の話だと気付いていた。 でも何も言わず耳を傾けた。 ・・・涙があと数センチで零れそうになっていた。