それから俺らは色んなアトラクションに乗った。
俺も夢希も絶叫系が好きってこともあり、かなり絶叫系に乗りまくった。


絶叫系怖いーって怯える女よりも、こうして絶叫系に乗れる女の方が俺としては好きだ。


一緒にいて、楽しいから。


気づくと、時間は夜中の0時を回っていた。


「そろそろ帰らねぇとな。」


「そっか。そうだよね……。」


残念そうな顔で夢希は言った。


「じゃあ、最後に観覧車乗ろう?」


「ああ、いいぜ。」


夜の暗闇に、光り輝くこの遊園地は、もうすぐ終わろうとしている。


それは俺も、寂しかった。