「……アンタのせいで、佑斗に誤解されかけたんだよ!!!」
「…は?」
月夜は“何のことだ?”
と言うような顔をしていた。
「月夜が昨日、門で私に抱きついて、彼女とか言ってたところ、佑斗に見られてたのよ!!…私は私なりに恋するんだから、邪魔しないで!!」
「へぇ…あれを見られてたんだ。」
私の叫びに動揺することもなく、それどころか、月夜はニヤッと笑い、私の腕をグッと引っ張った。
「ちょっ!?」
私はバランスを崩し、月夜の上に倒れ込んだ。
月夜はクルッと慣れた手つきで、身体を反転させ、私を押し倒す形をとった。