「…さようなら、みんな。
ありがとう…」
「夢希やめろ!!!!!」
「いやああああああああああっ」
ねぇ、月夜。
私、あなたに惚れてなかったら、
どういう運命になってたのかな。
きっと、佑斗のことを好きでいても
歯車は狂ってた気がする。
だって佑斗は私を守ってくれた。
まさか、自ら命を絶つなんて、思わなかったよ。
今から、あなたの元に逝くね。
これで、月夜は消えずに済むよね…。
私は、
目をぎゅっと瞑ると、
その刃物を、
自分の胸に、
差し込んだ────
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