月夜と出会って、ちょうど1ヶ月の朝。
ついにこの日を迎えてしまった。


佑斗に告白されてから色々濃かった。


守られてきた。


今日も絵里と登校する約束をしている。


いつも通り、学校に行く準備を整えているとき、ふと思った。
このまま、家を出なかったら私は死なずに済むかも知れない。と。


家に閉じこもっていれば、家族しかいない。
家族が私を殺す訳ない。


本当は…死にたくなんか…ない。
でもこのまま死ななかったら消えるのは月夜だ。


それだけは絶対にイヤだ。

私は出掛ける準備を整え、絵里の到着を確認すると、家を出た。