月夜の一言に私の思考は一時停止した。
「…それ、どういう意味…?」
「そのままの意味だ。」
「え、じゃあ私を連れて逝くのは…」
「それは俺だ。」
月夜は間を入れずにそう答えてくれた。
それを聞いて、ホッとしつつも、なぜ月夜は帰ると決めたのか、それが知りたかった。
「…じゃあなんで…私と一緒にいてくれないの?」
「…それは…」
月夜は曖昧に笑うと、目を伏せた。
「ねえ!」
何でこんなにムキになっているのか、私にもわからない。
それでも、月夜とバイバイなんてしたくなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…