「凜ちゃん?お腹すいたでしよっ?何食べる?」

これが祖母の口癖。私が一回でも母を思い出したら泣いてしまうからいつも
食べ物を口に頬張っていた。


けれども家ではあんまり食べない温かい料理には、目を背けられず、温かいうちに食べていた。



そして…母にも触れられなかった私は当然祖母も触れられず、今に至る。


だから、人に触れれず育ったからどうしても、人に抱きついてしまうし、すぐに
ペタペタ触ってしまう。

これがこの歳になってやってるなんて恥ずかしい。けれど触れないと不安というすごく変な気持ちもある。