「世の中は...正義だけじゃ生きて行けないんだよ?」

「でも!!」

「じゃあさ、あの時、僕はどうすれば良かったの?」

「そんなの断れば...」

「良いって?そんな事したら空気読めない奴みたいに思われちゃうじゃん!!」

嫌われるのは嫌。
独りになるのも嫌。

「な...」

「もうそろそろ教室に戻らないと授業始まっちゃうよ?」

「じゃあね」と言って僕は教室に戻って行った。
悠真はただ呆然と立ち尽くしていた。

あぁ、これだから人間関係は嫌なんだよ...。
もしかしたら、殺矢もソレが嫌で引きこもりになったのかな...。
まぁ、どうでも良いけどさ。