2年3組

新しい教室には、既に何人か人がいた。
去年クラスが違った友達。
あんまり話したことがない人。
様々だ。

黒板には座席表。

ウチの席…。
ウチの席…。

左から2列目の4番。

「あっ」

ウチの2つ後ろには、同じ部活の美穂ちゃんの名前。

よかった。一人ぼっちじゃなくて。
ウチって、まるで、転校してきた子みたいやん。

ウチは机と椅子を定置させると、真っ先に後ろに向いて「美穂ちゃん!」と呼んでみた。

気付いた美穂ちゃんが
「浬ちゃんクラス一緒やなぁ。よろしく!」と叫ぶ。
ウチは笑いながら「うん」とだけ返事をした。