まるでこの世界に自分しかいないのかと
思うくらいの静寂の中で
私が庭園のベンチに座って
休んでいた時、
私の来た方であろう所から
タッタッと
こちらへ走ってくる音が聞こえて来ました。

まだ少し歪んでいる視界で
足音のする方を見ていると、
やっとその足音の主の姿が現れました。












「!!!楓君!!!!!」