~廉~ 俺が教室に入ると中山が姫衣に話しかけていた。 「おい!何してんだよ!」 俺は姫衣を抱きしめた。 「廉……。」 姫衣は少し震えた声で俺の名前を呼んだ。 「たしか…姫衣の彼氏…。」 少し睨みぎみで言う。 こいつ…なんで姫衣の事呼び捨てなんだよ! 「それがどうしたんたよ。お前にかんけーねぇだろ。」 イラついた俺は中山を睨んだ。 「一応俺にも関係あるから。だって…」