~廉~

「大丈夫か?……姫衣。話してみろ。スッキリすんぞ?」

また昔の事を思い出したのか手が小刻みに震えている姫衣にそう言った。


「うん。……あのね。」


初デートの時も男と話せない理由を教えてくれた。
姫衣は俺に隠さず覚えている限り全て話してくれた。
初デートの時に話してない事もあった。

苦しかっただろう…。