「え…?」

「プレゼント」

「俺の母さんがくれたもの.
『好きな子に渡しなさい』
って前くれたんだ.だから…美希にあげる」


そう言った希は照れくさそうに

下を向いていて


その姿が



愛おしかった


「ありがとう…嬉しい」

涙が溢れ景色が滲み始めた

その涙を拭ってくれた

希の手の温かさ.


それが余計



涙を誘った


「好きだよ」



その言葉と共にそっと重なったのは





お互いの…




…唇だった