「宮月くん…?」





宮月くんがいきなり真剣な顔するから…



ドキドキが止まらなくて




名前を呼んでみた




「…可愛いなって言うよりバカかな?みたいな」



「な…ひどい!」



「本当じゃん?」






可愛い笑顔で言うから



何も言い返せなくて

だから黙っていた

すると宮月くんは



切なそうに顔をしかめた



「原名さん…知らないでしょ?」



「…何を?」




何の事がわからない私にはそれしか言えなかった





でも、宮月くんは私をまっすぐみて言った





「…俺が…原名さんをずっと







見てたこと」


「え…?」




「俺さ…一年生からずっと

原名さんの事………




好きなんだよ」




その時図書室に柔らかな風が吹いた