「うっまあ」


「ああっ」

半分なくなったチーズケーキを見て嘆く私。

そんな私を見てまた聖は嬉しそうに笑うと


「ははっ、俺のもあげるから」

そう言った。


「………うん」


渋々納得した私は椅子に座った。


それにしても、さっきの聖はどうしたんだろう。
順二と聖、いい友達になれそうなのになあ。


「聖、順二はいい奴なんだからさっきみたいのやめてよー!」

とりあえず注意しとかなくちゃ。
私の大事な友達にあんな態度はないよ。

順二に気遣わせちゃったし。


「順二って泉のこと好きだった?」


「はっ?」


それ、私の言ったことの答えじゃないでしょ!
ってか、聞き返すかな、普通。


そうやって聖を見ると、射ぬく様な鋭い視線を私に向けていた。
それにドキッとする。


「告白されたのってあいつ?」


「あいつって…」


「いずちゃん、わかりやすすぎ」


「うっ」



肯定するようなこと一切言ってないのに、私があまりにも挙動不審だからかすぐに勘付かれる。