「これから、未来も同じように真っ暗なわけじゃないでしょ?!!?」


「っ!!」


「言ったじゃん!」


ぼろぼろと落ちる涙を拭うこともせずに、私は聖に向かって吐き出すように言う。


「ケーキバイキング行こうって!約束って!」


「……………」


「それから、尚子と学とまた四人で遊ぶんでしょ?」


「…………っ」


「聖が想ってる美佳さんの代わりになれないけどさっ、私はいなくなんないよっ!
聖の側から黙っていなくなんないよっ!!!」


「…………いずっ…」


「聖がいなくなんなよ、バカっ!
バカバカバカ!」


聖の胸を拳でドンドンと叩きつける。
聖は私の腕を取ると。


優しく、優しく。


笑って。


「………いずちゃんには、適わない」


震える声でぽつりとそう言った。


「………っっ!
うぅ、聖のバカ、聖のバカやろー!」


「………ごめん」


「勝手に死ぬなんて許さないからっ」


「うん…ごめん」


「ムカつくー!」


「ふふ、はははっ」


「何笑ってんのよっ!」


「……はははっ」