「え…?」



私は絶句する。


復讐すべき相手に救われるだなんて。



けれどその瞬間、大きな敗北感と共にある案がひらめいた。



これで、接点ができた!!


「?どした?」


「え。あ、うーうん。なんでもないよ!」


愛奈が不思議そうな目でこちらを見てくる。


これは、誰にも知られてはいけない。


家族にも親友にも福田魁斗にも。