「こわっっ…!!」


隣の愛奈が炭酸飲料を飲みつつ私に向かって言う。


言葉の凶器ですね、愛奈さん。


でも、いいもん!


「いやぁ~。鈴奈が私の正体を知ったときにどんな反応を
するかなあ、って考えてたらつい!」


「アンタって本当に腹黒ね…。」


愛奈に言われたくないーーーっ!!


愛奈だって自分が苛められたときに土下座させた上に
自分を苛めてた奴の頭を自分の足で踏みにじってたんだよ!?


あの時は一瞬だけ苛めてた奴に同情したね。


私もオレンジジュースを体内に流し込んで
ひと時の幸せを堪能する。