神澤を強調し、私は再び見回す。


沈黙。


沈黙。


「…もしかして…っ!?」


それまで考え込んでいた平野内が目を見開いて
私を見つめる。


そうです。


たぶんあなたの思ってるとおりだと思いますよ?


「世界一の財閥…神澤財閥…!?」


驚愕の真実に目を見開く平野内。


私はニッコリと笑い平野内に顔を向ける。


「正解ですわ。…平野内様。」


ワザと教えられてきた言葉遣いで黒い笑みを浮かべる。