「や、やめなさいよっ!!」


瀬戸内以外の、佐々倉達が私たちを引き離そうと
向かってくる。


へへ~んだ。


「私って、理事長の妹なんですよ。」


「「「…へ?」」」


向かってきていた佐々倉3人達は意味が分からないようで
その場で体を止めてしまった。


「あ、あんた達っ、助けなさいよ!こんなの
嘘に決まってるじゃないっ」


瀬戸内は手首に食い込んでいる私の指を
振り払おうと奮闘する。


「…貴方達のお父様方って全員サラリーマンでしたよね。」


私は冷たい声で瀬戸内達に言う。


「そ、そうだけど。それがどうしたのよっ…!」


「私の“神澤”という苗字。思い当たりありませんか??」