俺たちははぐれないように手をつないで
館内へと足を踏み入れた。


緊張する。


こんなにも愛しの子が近くに居るのが。


手をつないでいるのが。


蒼那は水族館がおきに召したようで
海の生き物達に目を奪われて俺に報告しては
はしゃぎまわってた。



意外な蒼那の一面に俺は思わず微笑を浮かべてしまう。


そして、恥ずかしながら。


そんな一面をみせるほど蒼那をめろめろにさせた
海の生き物達に妬きました。