「なあ、蒼那。俺の話、聞いてくれるか?」


沈黙の後、蒼那は俺の方を顔を真っ赤にして
見てコクンと頷く。


言わなければ。逃げてたら、ダメだ。



「俺さ、人を殺したんだ。」





「…」



「中学の時、クラスの女子をいじめてて。


なんか、調子乗っててムカついたからいじめた。


それで、ソイツは自殺したんだ。」



「…!!」


蒼那が驚愕に目を見開く。


その瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。