「あぁ。場合によっちゃ秘書なんて許可しねー」

「参ったなぁ~。…一番は、奏大と花菜のため」

「!?」

「どういうことだよ…」

「奏大、お前…約束通り、花菜を迎えに行くつもりだろう?」

「迎えに行くって…花菜ちん、記憶ねーじゃんか!」

「そんなこと奏大には関係ないんだろう?だからだよ。その日になった時、記憶がない花菜は絶対に混乱する。そうならないためにも、俺がお前の近くにいた方が安心だろう?」

「創…」

「それともう一つ…。俺、あかねと結婚しようと思ってる」

「はぁ!?」








創の爆弾発言に、奏大も淳平も驚いた。
何故なら、あかねはまだこの時12歳。
当然2人は付き合っているわけもなく、幼馴染という間柄であった。
それを知っている奏大と淳平は、不審人物を見るかのように、創のことを見ていた。