「ご指名ありがとうございます、美麗です」

そう言って頭を下げる

「…えらい丁寧やなぁ、ミレイ」

…え、

うちは顔をあげられへんかった

だって来てるのは

「ハヤト、ミレイってこんな大人やったか?」

「化粧やろ」

ハヤトとカイトやもん

ここはシラをきるしかなさそうやな

「あの〜…私本名ミレイぢゃないんですけど?」

とにかく説明してみる

「ほら、ちゃうやん!」

うん、カイトがアホでよかった

「そうですよ、カイトサンの言うとおり…」

そこまで言ってハッとした