「ぢゃあなんも勘違いしてへんやん」

これ以上おったら可哀想な子になるから行くわ

そう言って抜けた

…うん、抜けようとした

「待てよ、俺なんもゆうてへん」

また腕を掴まれて元の場所に戻される

「何?」

そっけなく返事をする

肩を掴まれて顔の位置をあわせられる

顔が近い‼︎

プイッとそっぽを向いても、また正面に戻されて…

「俺はお前が好きや」

「は?」

「あ''?」

…うん、うちはなんも間違ってないでな?

「いや、なんて言った?」

念のため聞き返す

「ハァ…もう一回しかゆえへんからな」

「うん」

「俺はミレイが好き」

「うち、ハヤトの…遊び相手になられへん」